高級老人ホームは、民間企業が運営している介護施設です。介護付きや住宅型、健康型の3つの種類があり、介護付きは介護の必要な高齢者が入居しています。看護師やリハビリスタッフが常駐している施設もあります。住宅型は、主に家事支援を行う施設です。豪華な食事が付いていたり、身の回りの世話もほとんどしてもらえたりします。そして、レクリエーションに力を入れているところが多いです。健康型は自立して生活できる方が入居するところで、スポーツジムや温泉が併設されているところもあり、ホテルのような豪華さです。
高級老人ホームでも、健康型のホームは介護が必要ない方が入居しているので、直接介護をすることはあまりありません。介護付きや住宅型の高級老人ホームは、介護が必要ない方から要介護認定を受けている方までが入居しているので、介護が必要な人には介護士が介護を行わなければなりません。高級老人ホームで介護士が求められることは、幅広い対応力です。高級老人ホームは介護が必要ない方もいれば、要介護5の方もいます。要介護認定を受けている・いないに関わらず、3度の食事の提供サービスや、清掃のサービスがあります。
介護士は、介護度がどの段階の方でも対応できるよう、介護技術を習得しておく必要があります。高級老人ホームに入居する方は、大地主であるとか企業の役員を経験した方、そして医師やその奥様といった方が多く、5つ星ホテルのような居心地を求める方も多いです。介護士としてだけでなく、ホテルのコンシェルジュのような対応を求められることもあるので、丁寧な接遇スキルを習得することも必要です。